4-1
ローファーのかかとがコンクリートタイルを打つ音とか、
西日の反射に目を閉じたまま歩いた海沿いの帰り道とか。
嘘みたいにずっと晴れてる。少し前まで寒かったのも忘れて半袖に毛布被ってる。でも陽の沈む速さだけは着実に冬です。寂しいね。エンドロールで黒板に差していた午後の光の中にいたくて、ずっと午後がよくて、背中にある窓の方へしばらく向けなかった。これが四本目のGSで、そのどれもで何度も同じことを繰り返しているのに、どうしてこんなにいつも、三年目の冬が悲しいんだろう、なんか定番のように二月消える人いるしさあ……というので思い出したけど、高校の卒業式って私大?の県外受験もあったりで結構いない人いるんだった。一番好きだったお友だちがそれで卒業式来てなかった。
風真くんの通常告白エンドを見た…………このあとをどう続けたものか、何か書こうとするたびに頭が喋るのをやめてしまいます。夕焼けの河川敷や海、最初の坂道がスクリーンセーバーみたいに浮かんでそこで止まってしまう。風真くんははばたき市を出て、そして10年ぶりに戻ってきたひとなんだよね。今作はやっぱり、4が4として世に出るまでに11年かからなければ生まれてなかったような色が端々にある。主人公が昔のことを思い出すようなシーンで何度かあの頃の「りょうたくん」の声を聞くんだけど、風真くんの冬の海・ときめき会話がそこに重なっていて、これもやっぱり4なんです。というか、これが4なんだと思う。砂浜の足跡が波に消されても、見えなくなっているだけで残っている。見えてないけど残っていて、消えない。忘れられた約束も消えない。親についていくしかなかった小さな自分も思い出の場所に残っている。風の強い日には声が聞こえる。残っていて、消えない。この11年のはばたき市のことを思わずにいられない。
4は、共にいてくれる存在ではない気がする すごく他人 旅行先ですれ違う住民の一人一人 ここで生まれてたらあの制服を着ていたのかなとか、この道を俯いたまま迷わず通り抜けるまでどのくらい歩いたかなとか、思う気持ちの先にある知らない街や知らない人への錯覚としての親近感
— るり (@afmute) 2021年6月15日
私はあの街にいる幽霊のことを思うんじゃないかな やってみたら全然そんなゲームではない線もあるけど、それはそれであの日見た夕暮れの街はもう一生消えないな
— るり (@afmute) 2021年6月15日
風真くんのプロフィールにはお化けの話が好きというのもあり……
GSって、誰のものでもない場所を当然のように歩くことだと思っていて、きっとそれが消えないってことなんだね。私はもう胸がいっぱいで、外に出たくなって、きっとあなたたちもしたように、西日を受ける川沿いの道を目を細めて歩いた。
あー幸せだな。
ずっと幸せ……
私はこの11年ずっとこれが欲しかったんだな
3のときは新しいエンディング見るたびに日記書いてたから4でもそうしようと思ってたけどもうなにも言えないかもしれない、幸せ以外に言うことがないから……
攻略本見ると真告白エンドというのがあるらしい。何?
次はそれをやる。
全員の通常/真告白エンドを集めたあとに4人なかよしルートと派生エンディング集めようかなあ。
あ、そういえば教会の扉が開かないエンドも見たけど、これ、4は風真くんが坂道のところに来てくれるんだね。このエンディングとてもよかった。今作は親友ルートがないけど、その趣があったよ……親友ルート好きだからさ、有料アップデートで追加されるって信じてる。
あと、風真くんとの再会後すぐの最初の選択肢、重要そうって思ってたらほんとに重要なやつだった、っていうかこれラブプラスだよ!!!!!もーだいすき。