うさぎが死んだ。
1日の22時頃、気付いたらぐったり動かなかった。ケージからタオルを敷いたキャリーの中に移してくるんで、その日は私もベッドではなく布団を床に敷いて寝た。じっと見つめているとうさぎの胸がわずかに上下しているのが分かって、いつでも確かめられるように、枕元にキャリーを置いた。
2日の5:30に起きた。最後に見たときとは違う姿勢で、もう少しも動かなかった。思ったほど体は冷えてなくて、ああでも毛のせいかな。背中の毛が厚くて、柔らかくて、まだ少しあたたかかった。生きているのでは、というよりも、明け方まで頑張っていたのかなあと。そのとき。
女の子だった。
色々な事情でうちにいた。
うちには昔もう一匹うさぎがいて、二年前に死んだんだけど、その子にはとにかくべったりくっついてたな。
人間は嫌いで、触られるのを嫌がった。
掃除や病院なんかのやむを得ないときの、ほとんどタオル越しにしか触ったことがなくて、今朝亡骸を撫でて始めてこの子の体の小ささとか柔らかな毛の分厚さを、手のひらで知った。
病気や老衰で限界のペットの最後を看取るときに体をずっと撫でてあげるとかそんな話をよく聞いていたけどあれはペットと飼主に相応の信頼関係があってのことだったんだなぁ。最後に触れる手を許してくれるのも、最後に触れる手を許せるのも。あの子はもう、暴れる元気はなかったけど、背中を撫でると一瞬目を見開いて小刻みに震えるから、それからは、見ているだけだった。
2日の12:00頃、会社でiPhoneのアルバムを見ていた。黒くて大きな目がかわいい。箸置きの箸みたいに揃った耳。まるい背中。こんなことをどこに書けばいいか分からない。ここもやや違う気はするけど。
ちいさな体でがんばった
二匹が不自由なく跳ねて、眠れる、天国はあって欲しいです